2003年当時の新進ヒップホップグループRetro G-Style(レトロジースタイル)がマクドナルドCMソングのアーティストとして起用されました!
当時はまだまだ駆け出しの彼らでしたが、超大手のマックの日本語版CMに大抜擢された背景とは!?
Retro G-Style(レトロジースタイル)が新CM起用の背景とは!?藤原紀香主演のドラマ主題歌が!
マクドナルド(McDonald’s)の有名なキャッチコピー “I’m lovin’ it”(アイムラビンイット)は、2003年9月から世界中のマクドナルドが結束して展開する初のグローバルブランド戦略です。
その日本語版テレビコマーシャル製作に際し、お声がかかったのがRetro G-Styleの三人です。
彼らの最大のヒット曲である3rdシングルである”What’s the answer?”
マクドナルド新CMの起用に大きな影響を与えたといっても過言ではないでしょう。
2002年5月15日にリリースされ、当時かなり人気を博していたアニメ”爆転シュート ベイブレード2002″のエンディングテーマに起用されました。
ベイブレードといえば子ども向け、一方楽曲は耳ざわりはいいものの英語混じりのヒップホップだったのでこの時はあまりヒットとは言えないオリコン71位。
しかし、5thシングルである”LIFELIGHTS”の後に、再度6thシングルのポジションとして、”What’s the answer? ~e.p.~”として2003年5月に再リリースされます。
これがなんとTBS系ドラマ、藤原紀香とDonDokoDon山口智充主演「あなたの人生お運びします」の主題歌として起用。オリコントップ10入りを果たし、7位を記録しました。
同年の4か月後にスタートするマクドナルド初のグローバルプロジェクト、I’m lovin’ itのCMに起用に少なからず影響を与えたことでしょう。
※e.p.とはExtended Playの略で、楽曲の販売単位のうち、シングルより収録曲数が多く、アルバムよりも少ないもの。
“What’s the answer?”はミディアムテンポで、IGORの軽快なラップから始まる明るい楽曲。
当時高校生だった筆者も、ふと音楽番組で耳にしたにこの楽曲が頭から離れずCDを購入、そこからRGS(Retro G-Styleの頭文字をとった略称。楽曲中も多用される)にどっぷりハマっていきました。
この楽曲に限らず、彼らの楽曲は昔のレコードを思わせるプツプツッというノイズが冒頭に入るのが特徴です。
グループ名”Retro=懐かしい”を表現したものでしょうか。
新しいようで懐かしい、古いようで斬新。
そんな楽曲たちが、RGSの手によって数多くつくられてきました。
Retro G-Styleって、どんなグループ?どんなメンバーがいるの?
メンバー
MASAYA(本名:青木雅哉)…ボーカルでありながらも作詞作曲編曲までこなす。
1977年10月25日生まれ。北海道出身。
楽曲中、MAZ(エムエイジー)と呼称されることがある。
IGOR(いごーる 本名:松下瑞樹パンダイゴール)…ラップと作詞を担当。
1976年9月25日生まれ。東京都出身。日本人の母と、フランス人の父
DJ SEGA(でぃーじぇーせが 本名:瀬川達也)…DJ。
1981年6月9日生まれ。東京都出身。
Retro G-Styleは1998年から活動開始したユニットです。
結成当時は、MASAYAとIGORの二人のみで活動開始。
2000年2月に、インディーズ1stシングル「アイノコトバ~words of love~」でデビュー。
同年6月には2ndシングル「Heaven」をリリースしています。
その後、当時からイベントやライブのサポートDJをしていたDJ SEGAが正式メンバーとして加入!晴れて三人体制となります。
そしてついに、インディーズデビューから1年10か月後に2001年12月にシングル「Life」でメジャーデビュー。
所属レーベルは、ケツメイシや浜崎あゆみなどが在籍するavex。
(実はDJ SEGAがメンバー加入したのは、ケツメイシのDJ KOHNOの紹介があったから!)
Retro G-Styleの隠れた名曲、ダンスグループW-indsがカバーし超ヒットのpieces
実は”What’s the ansewr?”を超えるヒット曲があります。
それは2004年1月に発表されたMASAYAとIGOR作詞、MASAYA作曲”Pieces”。
グループとして楽曲発売直後の同年3月に、当時新進気鋭のダンスボーカルグループであるw-indsに11枚目のシングルとしてカバー、リリースされ、並み居る競合を抑えヒットチャートで1位を記録しました。
ブルボンガムのCMソングにも起用されたことから耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
更にはこの海外でも評価され、台湾のアーティストにも北京語カバーまでされるに至りました。
他にも多数タイアップされています。
メジャーデビュー曲の”Life”および2ndシングル”アイノコトバ”は2002年のJフォンワールドカップのモーグル大会テーマソングに起用されていました。
7枚目のシングル”Freemen”はテレビ朝日系アニメ”釣りバカ日誌”エンディングテーマになっています。
釣りバカ日誌のゆる~い感じと、題名通りの自由な感じの弾むようなリズムと歌詞がとってもマッチしていますね。
2003年1月には記念すべきアルバム”LIFELIGHTS”を発表。オリコン23位を記録します。
当時深夜放送していたCDTVにこのアルバムを引っ提げてゲスト出演、リード曲である”LIFELIGHTS”の生歌を披露しました!
大きな音楽番組への出演はこれが初めてだったように筆者は記憶しています。
テレビの前で大歓喜でした。ようやく推してきたグループが日の目をみるようになったのか!と。
テレビ以外にも、筆者の地元の大宮スタジオアルシェFM79.5、NACK5にもゲスト出演したこともあります。
それを知った高校生のわたしは、チャリンコで30分爆走、観覧しにいったものです。
Retro G-Stle活動休止、脱退、解散、再結成、そしてMASAYAの死因とは…
2004年3月に2ndアルバム”P.O.P.”を発表後、5月から活動休止となります。
1年以上応援し続けてきた身としては突然の発表に非常にショックを受けた記憶があります。
そして同年9月に、自身の音楽を追求するべくDJ SEGAがグループ脱退、それを期にRetro G-Styleは解散していしまいます。
その後、それぞれが個人で活動を続けていましたが、MASAYAとIGORが再度意気投合し、2010年6月に再結成、二か月後には約6年ぶりとなる”キセキノヒト”を配信リリース。
iTunesの先行配信にてチャート2位を記録しました。
デビューシングルから数えると10枚目のシングルでの快挙です。
が、その翌年、悲しい出来事が…
9月にRetro G-Styleの要であるMASAYAが無くなってしまいます。
死因としては、不慮の事故だったとのこと。
そうして、せっかく再結成に至ったRGSは活動終了となってしまいました…
Retro G-Style感動のラストアルバム
誰も想像していない形での活動終了…
これでもうRGSの楽曲は更新されることはないのか…
誰しもそう諦めていた2018年、なんどこれまた誰も想像していなかった3rdアルバム”STEREO”がラストアルバムと銘打って配信限定にて発表されます
大ファンだったわたしは、旧TwitterでIGORをフォローしていたので、そのツイートで知ることになり歓喜の声を上げたことを記憶しています。
優しくも鋭い、明るいのにどこか儚い、魅力的な曲たちが散りばめられています。
是非ともいろんな方にも聞いてほしいと思います。
※楽曲はiTunesやYouTubeなどで聞くことができます!
最後にレコード会社の方の口癖だったというフレーズを掲載させていただきます。
「時代がついてきてねぇ。お前らを世に出すの10年早かったわ!」
ということで今が旬のRetro G-Styleを是非聞いてみてください。
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