キリンジの兄弟の経歴や名曲『エイリアンズ』、脱退理由とは?
卓越したソングライティング、複雑で美しいコード進行、そして文学的な詩世界で、日本のポップミュージックの最高峰としてリスペクトされ続けているキリンジ(KIRINJI)。兄・堀込高樹と弟・堀込泰行の実の兄弟によるデュオとしてスタートし、数々の名曲を世に送り出してきました。この記事では、キリンジの兄弟の生い立ちや結成の経緯をはじめ、J-POP史に燦然と輝く大名曲『エイリアンズ』が愛され続ける背景、2013年に弟・泰行が脱退を決断した本当の理由、6人組バンド編成への進化とメンバー変遷、そして現在兄・高樹が切り拓き続ける先鋭的な音楽表現までを徹底解剖します。
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Amazonで探すキリンジの堀込兄弟の生い立ちや結成など基本プロフィールは?
まずはキリンジの創設メンバーである堀込兄弟の基本プロフィールと、ユニット結成の歩みを整理します(年齢は2026年10月時点)。
- 兄:堀込 高樹(ほりごめ たかき)
- 担当:ボーカル、ギター、コーラス、作詞、作曲、編曲
- 生年月日:1969年6月1日(57歳)
- 出身地:埼玉県坂戸市
- 最終学歴:早稲田大学第一文学部卒業
- 経歴:大学卒業後、大手ゲーム会社ナムコ(現・バンダイナムコエンターテインメント)にサウンドクリエイターとして勤務し、ゲーム音楽を手がけた後に音楽活動に専念
- 弟:堀込 泰行(ほりごめ やすゆき)
- 担当:リードボーカル、ギター、コーラス、作詞、作曲(2013年脱退)
- 生年月日:1972年5月2日(54歳)
- 出身地:埼玉県坂戸市
- 最終学歴:東京経済大学経済学部卒業
- 現在:ソロアーティスト「馬の骨」や「堀込泰行」名義で活動中
埼玉県坂戸市で育った2人は、幼少期からビートルズ、スティーリー・ダン、ビーチ・ボーイズ、ソウルミュージック、さらにははっぴいえんどや大滝詠一、荒井由実といった良質なポップスを自然と浴びる環境にありました。兄の高樹は大学卒業後にナムコでゲーム音楽の作曲を手がけ、理論的かつ緻密なコンポジションの技術を培いました。一方、弟の泰行は天性のシルキーで切ない歌声と、メロディアスで温かみのある楽曲センスを磨いていきました。
1996年、自宅録音のデモテープをきっかけに兄弟デュオ「キリンジ」を結成。1997年にインディーズデビューを果たし、1998年8月にワーナーミュージック・ジャパンからシングル『双子座グラフィティ』でメジャーデビューを飾りました。スティーリー・ダンを彷彿とさせる高度なジャズ・フュージョン要素を取り入れたテンションコードと、シニカルで文学的な歌詞世界は、当時の音楽業界と耳の肥えたリスナーたちに強烈な衝撃を与えました。
キリンジの名曲『エイリアンズ』が世代を超えて愛される理由とは?
キリンジの名を日本音楽史に永遠に刻みつけた代表曲が、2000年10月にリリースされた6thシングル『エイリアンズ』です。
作詞・作曲を担当した弟・堀込泰行によるこの楽曲は、夜の団地や郊外の街並みを舞台に、どこか社会から疎外されたような2人の孤独と愛を、静謐で透明感あふれるメロディに乗せて描いたバラードです。冒頭の浮遊感に満ちたエレピとアコースティックギター、計算し尽くされたベースライン、そして泰行の切なくも包容力のあるハイトーンボイスが重なり合う瞬間、聴く者を一瞬で日常から別世界へと誘います。
発売当初はオリコンチャートで大ヒットを記録したわけではありませんでしたが、ミュージシャンやクリエイターの間で「究極のマスターピース」として語り継がれ、口コミで評価を拡大していきました。2017年にはLINEモバイルのテレビCMに起用され、女優・のんが夜の街で佇む映像とともに原曲が全国放送されたことで、発売から17年の時を経て若い世代の間でリバイバル大ヒットを記録しました。
さらに、秦基博、鈴木雅之、ハナレグミ、藤井風ら数多くのトップアーティストたちがライブや音源でカバー。冨田ラボによる極上のストリングスアレンジと相まって、時代が移り変わっても色褪せることのない普遍的な美しさを放ち続けています。
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Amazonで探すキリンジの弟・堀込泰行の脱退理由と当時の兄弟仲の真相は?
2012年10月、キリンジファンにとって激震となる発表がなされました。メインボーカルを務めていた弟・堀込泰行が、翌年春のツアーをもってグループを脱退することが電撃発表されたのです。
ネット上では「兄弟喧嘩か」「不仲による決裂ではないか」と様々な噂が囁かれましたが、脱退の本当の理由は、お互いが音楽家として次のステージへ進むための極めて前向きで自立的な決断でした。
兄弟という近すぎる間柄ゆえに、結成から17年が経過する中で、言葉にしなくても伝わる阿吽の呼吸がある反面、遠慮がなくなったり、逆に踏み込んだコミュニケーションを避けてしまう難しさも生じていました。泰行は「キリンジという看板や兄との関係性に甘えることなく、一人のシンガーソングライターとして自分の可能性をゼロから試したい」という強い欲求を抱くようになっていました。兄の高樹も弟の音楽家としての意志を尊重し、引き止めることなく受け入れました。
2013年4月12日、東京・NHKホールで行われた兄弟体制ラストライブ『KIRINJI TOUR 2013』の最終公演では、ダブルアンコールまで全29曲を熱演。湿っぽさを排し、2人の誇りとリスペクトが詰まった圧巻のステージを披露して兄弟時代の幕を閉じました。脱退後も2人は互いのソロ活動を認め合い、それぞれ独自の音楽活動を展開しています。
キリンジのバンド体制への進化と歴代メンバーの変遷とは?
弟の脱退後、キリンジは解散の道を選びませんでした。兄・堀込高樹はグループ名をアルファベット表記の「KIRINJI」へと改め、大胆にも6人組の本格的なバンド編成へと生まれ変わらせる道を選びました。
2013年夏、高樹を中心に集結したのは、日本のインディーシーンやスタジオワークで屈指の腕前を誇る錚々たるミュージシャンたちでした。ペダルスチール奏者の田村玄一、ドラマーの楠均、ベーシストの千ヶ崎学に加え、シンガーソングライター・ピアニストとしてすでに高い評価を得ていたコトリンゴ、そして新進気鋭の女性ギタリスト・シンガーの弓木英梨乃が加入。男女混成の6人組バンドとして新たなスタートを切りました。
この第2期KIRINJIは、コトリンゴや弓木英梨乃の透明感あるツイン女性ボーカルや、多彩な楽器のアンサンブルを取り入れ、兄弟時代とは異なる軽快でモダンなポップサウンドを開拓。『進撃の巨人』の劇伴なども手掛けたコトリンゴの脱退(2017年)やメンバーチェンジを経ながらも、アルバム『ネオ』『愛をあるだけ、すべて』『cherish』といった傑作を次々と発表しました。
打ち込みと生演奏を極限まで融合させ、ブラックミュージックやネオソウル、アーバンポップの要素を貪欲に吸収したバンド体制は、オールドファンのみならずシティポップ再評価に沸く若いリスナー層を熱狂させました。
キリンジの兄・堀込高樹が牽引し続ける現在の音楽表現とは?
2020年12月、8年間にわたって続いたバンド体制が発展的に終了し、KIRINJIは再び新たな形態へと進化を遂げました。
2021年以降、堀込高樹を中心とする「変動型音楽プロジェクト」へと移行。固定メンバーに縛られず、楽曲のテーマやサウンドに合わせて気鋭のプレイヤーやアレンジャー、ゲストボーカルをフレキシブルに迎え入れるスタイルを確立しました。
現在のKIRINJIのサウンドは、洗練されたアコースティックの響きと、最先端の電子音・ビートミュージックが高次元で融合しています。YonYonやAwichといったラッパー・シンガーとのコラボレーションから、コロナ禍や社会の不条理を鋭く射抜く風刺性に富んだリリックまで、50代後半を迎えた堀込高樹のコンポーザーとしての知的好奇心と実験精神は、衰えるどころかますます加速しています。
自らの美学に妥協することなく、常に時代と対峙しながらポップミュージックの限界を押し広げ続けるキリンジ。その気高き音楽の旅路は、これからも多くのリスナーの知性と感性を刺激し続けます。
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