CHAGE and ASKA(チャゲアス)の楽曲を、1990年代の「SAY YES」や「YAH YAH YAH」で耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。
1979年デビューで国内総売上3100万枚を超える、日本のJ-POP史の中心にいた2人組です。
ASKAの薬物事件で世間が一気に騒然となった2014年以降、ニュースで見るのはASKAばかりですが、では肝心の相方・チャゲは今どうしているのか?というのが、このセッションのテーマです。
チャゲアスの代表曲は?SAY YESやYAH YAH YAHの200万枚ヒットの裏側とは!?
チャゲアスの代表曲を1曲挙げるとすれば、まず名前が出るのが「SAY YES」と「YAH YAH YAH」の2曲です。
両曲とも累計売上200万枚を超えるメガヒットで、1990年代前半のJ-POPシーンで他のアーティストを圧倒する数字を叩き出しました。
「SAY YES」は1991年7月にリリースされ、フジテレビ系ドラマ「101回目のプロポーズ」の主題歌として大ブレイクしました。
武田鉄矢主演のドラマと楽曲のシンクロは、当時の月9ドラマの社会現象を作り出した代表的な事例で、サビの「もう何も恐くない」が日本中で口ずさまれました。
(出典:Wikipedia「Chage and Aska」項目・recochoku「CHAGE and ASKA」・2026年4月確認)
「YAH YAH YAH」は1993年3月リリースで、フジテレビ系ドラマ「振り返れば奴がいる」の主題歌として起用されました。
こちらも累計200万枚を突破し、1993年の年間ヒットチャートに大きく食い込んだ楽曲です。
2曲合わせて4百万枚という、現在のJ-POP市場ではほぼ達成不可能な数字を、わずか2年のあいだに記録した時代がCHAGE and ASKAの最盛期でした。
ほかにも「太陽と埃の中で」「めぐり逢い」「if」「PRIDE」など、シングルもアルバムも豊作期が長く続いたデュオで、国内総売上は3100万枚以上に達しています。
日本のポップス史のなかで「2人組のソングライター・デュオ」として、ここまでの数字を叩き出したアーティストは数えるほどしかいません。
わたしは「SAY YES」のサビを、1990年代の終わりの夜のラジオで何度も聴いた記憶があります。
あのメロディが流れた瞬間、当時の街の景色がそのまま頭の中で再生される世代は、いま40代以上のリスナーに広く共有されているはずです。
チャゲアスのメンバーは?ASKAとチャゲのプロフィールは?
CHAGE and ASKAは、2人組のソングライター・デュオです。
メンバーはチャゲ(本名:柴田秀之/しばた しゅうじ)と、ASKA(本名:宮崎重明/みやざき しげあき、当初の表記は飛鳥涼)の2人です。
チャゲは1958年1月6日生まれ、福岡県大牟田市出身です。
ASKAは同年1958年2月24日生まれ、福岡県大野城市出身で、2人は同じ58年組の同郷ペアという関係です。
1970年代後半、ヤマハ音楽振興会A&Rのスタッフからのデュオ結成提案によって2人がセットになり、1979年9月25日にシングル「ひとり咲き」でメジャーデビューしました。
(出典:Wikipedia「Chage and Aska」項目・Wikipedia「Aska (singer)」項目・Wikipedia「Chage」項目・2026年4月確認)
楽曲制作の分担としては、ASKAがメインボーカル兼作詞作曲を担うリードシンガー、チャゲがハーモニー兼作詞作曲・コーラス担当という形で長年運営されてきました。
ただし「2人がそれぞれ別軸で作曲・作詞をする」スタイルなので、ヒット曲の誰がどっち作のかをファンが特定して語る文化も成立していました。
ASKAは透き通る高音と力強い中音域を併せ持つボーカルで、サビで一気に伸びる声が「SAY YES」「YAH YAH YAH」のドラマチックな響きを支えていました。
チャゲは少しハスキーな低めの声で、ASKAのメインボーカルに重なるハーモニーで楽曲全体の厚みを作っていく役割を担っていました。
2人の声の混じり方は他のデュオには真似できない独特のバランスで、これがチャゲアスの楽曲の正体だったわけです。
わたしはチャゲアスの楽曲を聴いていて、いつも「ASKAだけでは成立しないし、チャゲだけでも成立しない」と感じていました。
2人の声が重なるからこそチャゲアスで、その配合の妙が3100万枚という数字を作ってきた、というのが楽曲を聴き返すたびに改めて分かります。
チャゲアスは解散した?2009年活動休止と2019年ASKA脱退は?
CHAGE and ASKAは正式には「解散」していません。
2009年1月30日に「無期限活動休止」を発表し、それ以降はチャゲもASKAもそれぞれソロ活動を主軸にする体制に移行しました。
理由として表に出ているのは「それぞれのソロ活動に集中するため」というシンプルな説明です。
ただし、当時の2人の関係性については「不仲説」を含めた様々な憶測が報じられた時期もあり、表向きの理由がそのまま実態を表していたかは諸説ある状態です。
(出典:Wikipedia「Chage and Aska」項目・HMV&BOOKS「チャゲアス活動休止」・geitopi「ASKAのチャゲアス脱退にチャゲがコメント発表」・2026年4月確認)
そして2019年8月25日、デビュー40周年というメモリアルな日にASKAがCHAGE and ASKAからの脱退を発表しました。
40周年という節目に「再結成発表」が期待されていたタイミングでの「脱退発表」だったため、ファンの間でも大きな衝撃を持って受け止められた出来事です。
チャゲは脱退発表後にコメントを発表し、自身もASKAも再結成を期待されながらソロ活動をすることに対して「混乱がある」と率直に語りました。
ただし、結果的にチャゲはこの環境を受け入れ、ソロアーティストとして自分の活動に集中していく道を選んでいます。
ファンとしては「いつかチャゲアスが復活する日」を心の底に置き続けているのが、いまもネット検索で「チャゲアス 復活」「チャゲアス 再結成」が頻繁に検索されている理由です。
正式な解散ではなく休止と脱退、というあいまいな終わり方が、逆に再結成への期待を残し続ける構造になっています。
わたしはチャゲアスの活動休止のニュースを2009年に聞いたとき、正直「いつか戻ってくるだろう」と勝手に思っていました。
2019年のASKA脱退発表で「あ、これはたぶん戻らないやつだ」と感じ直して、チャゲアスを過去形で語る世代に自分が入った気がした記憶があります。
チャゲアスのASKAは現在?2014・2016年の覚醒剤逮捕の経緯とは?
ASKAの現在を語るには、2014年と2016年の2度の薬物事件を避けては通れません。
1度目は2014年5月、覚醒剤取締法違反の容疑で逮捕されました。
同年11月の判決で懲役3年・執行猶予4年が言い渡され、執行猶予中の身としての復帰活動を試みていました。
(出典:音楽ナタリー「ASKA、覚せい剤取締法違反の容疑で2度目の逮捕」・Wikipedia「Aska (singer)」項目・日本経済新聞「ASKA容疑者逮捕 覚醒剤所持、否認の供述 警視庁」・2026年4月確認)
2度目は2016年11月28日で、覚醒剤使用の容疑で再び逮捕されました。
ところがこの2度目の逮捕では、警察が押収した尿が「本人のものとは確定できなかった」(ASKA本人は紅茶を提出したと主張)ため、最終的に不起訴処分になっています。
2014年の1度目の判決から見れば「再犯であれば実刑判決の可能性が高い」と弁護士が指摘していた状況だったため、不起訴で釈放されたこと自体が異例の結末でした。
事件後のASKAは芸能界の表舞台から距離を置きつつも、音楽活動を完全には手放していません。
2025年4月にはNHK系の音楽番組「tiny desk concerts JAPAN」シーズン2のプレミア回に出演し、10名編成のバンドで代表曲を披露するなど、徐々にメディアへの登場機会を増やしています。
ラジオ番組やインタビューにも顔を出しています。
ASKAは1958年生まれで、2026年現在は68歳です。
60代後半でもなお現役のシンガーとして活動を続けているのは、薬物事件の重さと並走しながら自分の音楽を出し続けてきた、独特のキャリアのあり方と言えます。
わたしはラジオでASKAの声がふと流れてくる瞬間に、「『SAY YES』のあの人がまだ歌っているんだな」という素直な感情と、2014年の事件の記憶が同時に来る感覚を毎回味わいます。
ファン目線の「もったいない」と、本人が選んだ「歌い続ける道」が交差する場所に、いまのASKAは立っています。
チャゲアスの今後は?チャゲのソロ活動と復活の可能性は?
ASKAの陰でチャゲはどうしているのでしょうか?
答えはシンプルで、チャゲは2026年現在、極めて精力的にソロ活動を続けています。
2026年4月時点で、チャゲは「Chage BEST SONGS ‘電リク’」というプロジェクトを進行中で、ソロ作・MULTI MAX・CHAGE and ASKA時代の楽曲、さらにチャゲが作詞作曲を提供した他アーティストの楽曲などをセルフカバーしていく企画が動いています。
2026年3月25日からは「ChageLiveTour2025 Mr.November」の配信が開始され、Chage Live Tour 2025、Chage Billboard Live 67 to 68、「Chageのずっと細道〜」など、複数のツアー・ライブが2026年に組まれています。
(出典:Chageオフィシャルサイト・Wikipedia「Chage」項目・2026年4月確認)
つまり、ASKA騒動で世間の目線がそちらに集中していたあいだも、チャゲは静かに、しかし継続的にソロアーティストとしての地盤を作り続けていたわけです。
1958年生まれの68歳という年齢で、ライブツアーを組み、デジタルライブアルバムを配信し、セルフカバープロジェクトを進めている現役ぶりは、薬物事件の有無に関係なく単純に「すごい仕事人」のキャリアです。
チャゲアスとしての復活の可能性は、現時点では未定です。
2019年のASKA脱退でユニットとしての形は事実上解消されているため、復活には再結成という形を取り直す必要があります。
チャゲ本人もファンの再結成期待を承知のうえで、いまはソロに集中する選択を続けている段階です。
わたしは「ASKA逮捕」のニュースが続いていた時期に、「で、チャゲはどこ行ったんだろう」と思っていた素直な疑問への答えが、まさかチャゲが普通に元気にソロ活動を続けているという落ちで返ってくるとは思いませんでした。
派手な事件のない人ほどニュースで見えなくなるという、メディアの構造そのものを体現しているような現状です。
2026年のチャゲアスは、ASKAがラジオでたまに聴こえる声で歌い続け、チャゲが全国のライブハウスを回り続けるという、それぞれの場所で生きている2人の物語として進行しています。


コメント