Chevon(シェボン)のメンバーは?香取慎吾コラボの背景とは?

Chevon(シェボン)というバンド名を、香取慎吾とのコラボで初めて知ったという方も多いのではないでしょうか。
2025年1月クールのフジテレビ系ドラマ「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」の主題歌「Circus Funk(feat. Chevon)」で一気に名が広がりました。
わたしも最初はこのMVをきっかけにChevonを知ったひとりです。

Chevonの読み方は?シェボンというバンド名の由来とは?

Chevonは「シェボン」と読みます。
英単語としての「Chevon」は「成熟したヤギの肉」を意味する言葉で、フランス語由来の食肉用語として使われています。
バンドのフロントマンである谷絹茉優の苗字「やぎぬ」が「ヤギ」を連想させることから、メンバー間で「ヤギに因んだ名前にしよう」という流れになったと公表されています。

ただし決定の経緯は、決してかっこよくありません。
札幌市内の居酒屋でメンバー全員が酔った状態で案を出し合い、翌朝メモを見返したらまともに残っていた候補が「Chevon」だけだったという、なんとも人間くさいエピソードがあります。
(出典:Wikipedia「Chevon」項目・2026年4月確認)

わたしはこの由来を初めて知ったとき、思わず笑ってしまいました。
3ピースのロックバンドが、酔った勢いで「成熟したヤギの肉」を名乗ることに決めたという事実に、なんとも言えない可笑しさと愛着が湧いたからです。

Chevonのメンバーは誰?谷絹茉優を中心とする3人の関係とは?

Chevonは、北海道札幌市を拠点に活動するスリーピースのロックバンドです。
メンバーはボーカルの谷絹茉優(やぎぬ まゆう)、ギターのKtjm、ベースのオオノタツヤの3人で構成されています。
結成は2021年6月9日、コロナ禍の真っ只中というタイミングでした。

結成のきっかけは、谷絹茉優が専門学校に通いながら「歌ってみた」をソロで投稿していたことに始まります。
谷絹の同級生がKtjmと高校時代にバンドを組んでおり、その同級生の紹介で谷絹とKtjmがつながりました。
そこにKtjmと同じ大学に通っていたオオノタツヤが加わり、3人での活動がスタートしました。

役割分担にもバンドとしての色がよく出ています。
作詞作曲とメロディの大半は谷絹茉優が担当し、オオノタツヤはリズム面の構築、Ktjmはコード進行とリフを組み立てる役回りに分かれているとされます。
(出典:音楽ナタリー「Chevon 1stアルバムインタビュー」・2026年4月確認)

わたしはこの3人体制を知ったうえで楽曲を聴き直したのですが、ベースとギターの輪郭がそれぞれくっきり立っていることに納得がいきました。
3人だからこその隙間と緊張感が、Chevonの音には確かにあります。

Chevonのボーカル谷絹茉優は?ジェンダーレスな表現とは?

Chevonの最大のミステリーは、ボーカル谷絹茉優の存在そのものにあります。
谷絹は公式に「身体的な性別は非公開」「パンセクシャル」であると2021年6月の段階で表明しています。
さらに「性別は男性でも女性でもなく、谷絹茉優という性別でやらせていただいている」とも語っています。

このスタンスは単なるビジュアル的なジェンダーレスとは少し違います。
中性的な見た目だから性別を伏せている、というよりも、性別というカテゴリーそのものを表現の前に置きたくない、という意思表明に近いものです。
インタビューでも「性別という枠よりも、表現そのものをどう受け取るかを大事にしたい」という旨の発言があります。

ボーカルとしての谷絹は、低音から伸びる高音まで自在にコントロールするタイプです。
聴いた人が「これは男性の声」「これは女性の声」と即座に判定できないテクスチャの声を持っており、Chevonの楽曲はこの声のグラデーションありきで成立していると言ってもいいくらいです。
(出典:道新スポーツ「コロナからの夜明け⑨ 制限下で生まれた札幌発の3ピースバンド・Chevon」・2026年4月確認)

わたしは「ダンス・デカダンス」を初めて聴いたとき、最初の30秒くらいは性別をどちらか勝手に推測しながら聴いていました。
途中で「あ、これは推測する必要がない曲なんだ」と気づいた瞬間に、すっと耳の力みが抜けたのを覚えています。
聴き手の側を試してくるような、不思議な引力のあるボーカルです。

谷絹はChevon以外の活動でも存在感を強めています。
プロデューサーKERENMIの「大人 feat. 谷絹茉優 from Chevon」では、Chevon本体とはまた別の歌い回しを聴かせており、客演でも引き合いが多いことがうかがえます。

Chevonと香取慎吾のコラボは?Circus Funkや代表曲とは?

Chevonの名前を全国的に押し上げたのが、香取慎吾とのコラボ曲「Circus Funk(feat. Chevon)」です。
2025年1月クールに放送されたフジテレビ系ドラマ「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」の主題歌として書き下ろされました。
このドラマは香取慎吾がフジテレビで主演を務めるのが約11年ぶりという話題作で、コラボは香取側からの強いオファーで実現したと報じられています。

「Circus Funk」は香取慎吾の3rdアルバム『Circus Funk』に収録され、2025年5月28日にCDリリースされました。
MVは生成AIを用いて制作されており、サーカス団が暮らす惑星に隕石群が迫ってくるというSF的な物語が描かれます。
ドラマの世界観と香取のファンキーなボーカル、そして谷絹茉優の怪しく光る歌声が混ざり合う仕上がりです。
(出典:音楽ナタリー「香取慎吾が主演ドラマ『日本一の最低男』主題歌でChevonとコラボ」・2026年4月確認)

Chevon側の代表曲としては、2023年1月リリースの「ダンス・デカダンス」が外せません。
「凡人の凡人による凡人のパレード」というフレーズが繰り返されるこの曲は、リンク欄やSNSで急速に拡散され、Chevonというバンドの存在を一段押し上げました。
ほかにも「菫」「Banquet」「キャッチーで何が悪い」「FLASH BACK!!!!!!!!」など、毎年のように代表曲候補が増え続けています。

わたしが個人的に推したいのは「キャッチーで何が悪い」です。
タイトルだけ見ると軽そうな印象を持つのですが、歌詞は「うまく生きられない自分」と「踊らされる側に回りたくない自分」のあいだで揺れ続けるシリアスなものでした。
キャッチーなギターリフに乗せて切実な葛藤を流し込んでくるあたり、谷絹茉優の作詞家としての腕前が一番出ている曲だと思います。

ドラマ「日本一の最低男」自体も、家族の嘘とやり直しを描いたヒューマンドラマで、楽曲の世界観と非常に相性がよかった作品です。
「Circus Funk」のサーカス団というモチーフは、ドラマで描かれる「ニセモノの家族」というテーマと重なるよう設計されており、香取慎吾が自分のために楽曲を依頼した相手としてChevonを選んだ理由がよくわかる仕上がりになっています。

Chevonの今後は?2026年メジャーデビューとツアー予定は?

Chevonは2026年4月8日に2ndフルアルバム『三者山羊(さんしゃさんよう)』をリリースし、エイベックス内のレーベル「cutting edge」からメジャーデビューを果たしました。
収録曲は全13曲で、新曲4曲を含む構成となっており、リード曲「B.O.A.T.」は「Bright Of All Time」の頭文字を取ったものとされています。
1stアルバム『Chevon』が2024年2月21日リリースだったので、ちょうど2年でメジャーの舞台に上がってきた計算です。

ライブ面でも動きが大きく、2026年5月から9月にかけて「Chevon ONE MAN TOUR 2026」が開催されます。
さらにHYが主催する「HY SKY Fes 2026 & Special Night」への出演も決まっており、夏フェスシーンでも顔を見ることになりそうです。
タイアップでは、シナぷしゅへの「タルトタタン」、週刊少年ジャンプ×エイベックスの「PROJECT COMUC」での「クローン」など、メディア露出の幅も広がり続けています。

「成熟したヤギの肉」という奇妙な名前を背負って札幌から出てきた3人が、香取慎吾と並びメジャーデビューまで届いたという事実には、率直に胸を打たれます。
Chevonというバンドはこれから先、性別やジャンルといった既成の枠を軽々と越えていきそうな気配があります。
わたしは2026年4月のいま、リアルタイムでこのバンドを追いかけられること自体を、ちょっとした幸運だと感じています。

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