大阪発の3ピースガールズロックバンド、カネヨリマサル。青春の切なさや日常の揺らぎを、ギター・ベース・ドラムというシンプルな構成で「ロック」で鳴らしてきた彼女たちが、いままさにブレイクのきざしを見せています。
TikTokなどのSNSでもバズっているため、あなたも一度は耳にしたことがあるのでは?
そんな彼女たちの一面を掘り下げてみましょう!
カネヨリマサルのメンバーや年齢・出身・バンド名の由来は?
このバンドは全員が大阪出身のガールズバンドで、2014年結成、2023年にメジャーデビューを果たしています。
現在の正式メンバーは以下の3人です(年齢は2025年11月時点)。
・ちとせ みな(ボーカル、ギター)/1995年生まれ(30歳)
ほぼ全楽曲の作詞作曲を担当しており、ボーカルで最も目立つポジションということもあり、バンドの中心人物といえます。
高校時代はキーボードを担当していたようですが、バンド結成時に転向したようです。
・いしはら めい(ベース)/1996年生まれ(29歳)
バンドの発起人。
・もりもと さな(ドラム)/1997年生まれ(28歳)
2018年1月に途中加入。
結成時はちとせみな、いしはらめいのほかに、さえというドラムメンバーがいましたが、2017年5月に脱退しています。
「青春ロックを追い続ける」をコンセプトに女性目線での歌詞やサウンドを繰り出すロックバンド。
バンド名「カネヨリマサル」ですが、これはよく「金より勝る?」と勘違いされますが、人の名前みたいに/おじさんの名前っぽく」親しみやすく名付けたとのことです。戦国武将っぽくもあり、この音楽戦国時代で力強く生き抜いていけそうです。
このバンド名のおじさん感+キャッチーさとガールズロックという意外性のギャップがいいですよね。地味な名前だけど耳に残る印象。メンバー3人とも20代後半で、10代の“青春ロック”世代ではないけれど、その分「等身大の日常のリアルな揺らぎ」を描いていけるのでしょう。
カネヨリマサルの代表曲は?歌詞の意味にはどんなものがあるのか?
カネヨリマサルの代表曲と言えばなんといっても「関係のない人」でしょう。YouTube再生回数は断トツで250万回再生超え!
ザ・青春ソング。失恋した直後のやるせない感情を歌った、とーーっても切ない楽曲です。行き場のない感情が「ah-ah(あーあ)」に込められていて、多くの10代、20代に刺さったのでしょう。
“恋に破れて大人になるんだね”
「君の恋人になれますように」も外せません。先日11月11日に日本テレビ朝の情報番組zipにも特集されていたときにも取り上げられていた楽曲です。TikTokを中心にSNSでバズっており若者に大人気です。昭和生まれの筆者としてもどこか懐かしさも感じる切ないロックで、わたしはとても若者とは言えませんが親近感を覚えます。近年の楽曲のトレンドであるイントロ無しで歌いだしから始まるという特徴は踏襲しつつも、2~3分と短い曲が多い中でこの曲は4分超あります。すごい良い意味で間奏が長い!(笑)
彼女たちの歌詞には“完璧じゃなくてもいい”とか“そのままの自分を肯定したい”という雰囲気があり、明るいメロディの裏にちょっとした揺れや焦りが潜んでいるところが今の若い世代に響いているのではないでしょうか。
今年リリースされた「ぜんぶオーライ!」には「楽観的な“なんとかなるよ”ではなく、もがきながらもそれでも…」というニュアンスを含んでいる点が、カネヨリマサルらしさがとても出ていてとても好きです。新曲のはずなのに懐かしさを感じるなあ!(しつこい)
カネヨリマサルのライブはどんな感じ?カネヨリマサルの世界観とは?
カネヨリマサルのライブは“距離が近い”という一言がよく似合います。
ロックバンドらしく、派手な演出は少なく、とにかく音と歌と言葉で勝負するタイプ。
ファーストミニアルバム「かけがえなくなりたい」を引っ提げた2019年の東名阪のツアーに始まり、2022年に東阪で行われた初のワンマンライブ「SAVE YOUR YOUTH」など活動的です。
年々人気に盛り上がりが出てきており、2024年9月には 大阪城音楽堂 ワンマンをソールドアウトさせました。
世界観としては、彼女ら自身が「青春ロックを追い続ける」というテーマを掲げており、過去・現在・未来の“揺れる日常”をギターの疾走感とともに切り取る作風です。ライブでは“等身大”感を出しつつ、彼女たちの歌う声や演奏から「近くにいる友人みたいな距離感」の空気を感じさせるという声もあります。
3人というシンプルな編成だからこそライブでも“隙”があるように感じられて、その分“生”の揺れが伝わってくるのが魅力です。そしてその揺れが多感な年齢のリスナーには“自分ごと”のように響くのではないでしょうか。
カネヨリマサルがSNSでバズった理由は?ファン層は?
公式InstagramやYouTubeチャンネルで最新情報・MV公開等を活発に行っており、特にYouTubeでは「関係のない人」「ひらりとパーキー」が群を抜いて人気があります。
「君の恋人になれますように」はTikTokで踊れるロックサウンドとして大バズり。10代〜20代の女性からの支持が特に強いです。歌詞もその年代に刺さるものが多く、恋や日常の揺れを歌うバンドだからこそ、同世代の女性が共感しているのでしょう。
SNS上で“自分の気持ちを代弁してくれる”ような楽曲や歌詞がリスナー側に「わかる…」と思わせる瞬間もまた拡散を生んでいるのだと思います。さらに「なんだこのおじさんっぽいバンド名は!?」というキャッチーさから入る人も多く、若手ガールズバンドでこのクオリティの高さというギャップもSNS映えに貢献しているように感じます。
純粋で素直な恋の歌を日記のように届けるガールズバンドとして活躍するカネヨリマサル。
SNSでの拡散・ファン層の支持・音楽性のバランスを見ても、今後ますます注目されるバンドではないでしょうか。
ロック初心者にも入りやすく、ロック好きにも“荒さ”で刺さる、そんな稀有な存在です。
余談ですが、カネヨリマサルについて調べていくとわたしが感じる懐かしさの正体が見えてきました。
現メンバー全員がBUMP OF CHICKEN、チャットモンチーからの影響を公言しているようです。
どおりで!!わたしの高校生時代の青春時代をいろどってくれたバンドです。


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