三四少女のメンバーは?さんすーがーるのユートピアとメジャーデビュー

わたしが音楽ブログを運営しているなかで、若手バンドの動向は欠かさずチェックするようにしています。そのなかで、ここ1〜2年でいちばん「次のターン来るな」と感じているのが、大阪を拠点に活動している男女混成ロックバンド・三四少女(さんすーがーる)です。

バンド名が独特で初見ではまず正確に読めません。「さんしょうじょ」と読みたくなりますが、正しくは「さんすーがーる」と読みます。算数(さんすー)と少女(ガール)を掛け合わせた、ちょっとしたシャレの効いた命名です。

代表曲の「ユートピア」「たのしいさんすう」は、YouTube経由で何度も再生数を伸ばし、2024年の「マイナビ 閃光ライオット2024」決勝出場、2024年3月の「十代白書2024」では準グランプリを獲得。さらに2026年1月の1stワンマンライブで、ついにワーナーミュージック・ジャパンからのメジャーデビューが発表されました。

今日はその三四少女の経歴、メンバー、代表曲、コンテスト実績、そしてメジャーデビューまでの軌跡を、わたしが記事を書きながら惹かれた部分も含めて整理しておきます。

三四少女はどんなバンド?2021年大阪結成の4人組ロックバンドの始まり

三四少女は、2021年10月15日に結成された大阪発の男女混成ロックバンドです(出典:Wikipedia「三四少女」・2026年5月確認)。本格的なバンド活動の始動は2022年3月からで、関西を中心にライブハウスでのライブを積み重ねていきました。

結成当初のメンバーは4人で、ボーカル兼ギターの川田羽撫子(かわだはぶこ)、ギターのたみ、ベースのさっちゅー、ドラムのあんどりゅーという編成でした。バンド名「三四少女」は前述のとおり「さんすーがーる」と読み、算数と少女を掛け合わせた、ある種のひねりが効いたネーミングです。

サウンド面で言うと、川田羽撫子のクリアで芯のあるボーカルに、ギターロックの抜けの良いサウンドが乗る、王道のJ-ROCKの背骨があるバンドです。歌詞に関しては、青春を引きずったまま大人になりかけている若者の心情をすくい上げるような、生活感のある言葉選びが特徴で、わたしが聞いた印象としても「これは10代から20代前半に深く刺さるタイプの歌詞だ」と感じました。

関西は若手バンドの育つ土壌が強い地域で、ライブハウスのシーンが東京とはまた違う密度で動いています。三四少女がそこを足場にしながら全国に名前を広げていった流れは、関西のバンドとしては王道です。

三四少女の代表曲は?ユートピアとたのしいさんすうの実力

三四少女の代表曲を聞かれた場合、まず挙がるのは「ユートピア」と「たのしいさんすう」の2曲です。

「ユートピア」は2023年12月にYouTubeで公開され、公開後2か月間で10万再生を超えました(出典:Jungle.ne.jp「三四少女」アーティスト紹介・2026年5月確認)。「ユートピア」というタイトルが暗示しているように、理想と現実のあいだに引き裂かれている若者の心情を、ストレートに、しかしどこか自嘲的な角度で歌い上げた一曲です。MVのトーンも、いまの大阪の若手バンドらしい、薄曇りの冬の関西の街並みを連想させる質感に仕上がっています。

もう一方の「たのしいさんすう」は、バンド名と完全にリンクするタイトルで、青春の楽しさと寂しさの両方を「算数の授業」というメタファーに乗せた楽曲です。歌詞が比喩的でいて、聞き手それぞれの学生時代を呼び起こす力があり、YouTubeのコメント欄を見ても、「中学生のとき泣いた」「自分の卒業式を思い出した」というコメントが並んでいます。

さらに2025年には「夏の思い出」を配信リリース。エモーショナルなMVが公開され、夏の終わりの空気感をすくい上げる楽曲として評価されました(出典:evening-mashup.com「三四少女・夏の思い出」リリース記事・2026年5月確認)。

わたしが記事を書きながら聞き直して感じたのは、三四少女は派手なフックを持たないかわりに、楽曲ごとに「ある世代のある時期の風景」を切り出してくる、という強い再現力を持っているということです。これは長く愛されるタイプのソングライティングで、現在のJ-ROCKシーンのなかでも、なかなか珍しい資質だと感じます。

三四少女のメンバー脱退は?たみ離脱と3人体制のサポートの今

三四少女は、2025年6月にギターのたみが脱退し、現在は川田羽撫子・さっちゅー・あんどりゅーの3人体制で活動を続けています(出典:Wikipedia「三四少女」・2026年5月確認)。脱退後はサポートメンバーを迎えながらライブ・スタジオワークを進めている状況です。

メンバー脱退の理由については、公式から詳細なコメントは出ていません。バンドが続いていく以上、脱退の経緯を必要以上にほじくり返すのは、ファンとしてもあまりフェアな行為ではないと、わたし個人は考えています。重要なのは、残った3人がそのままバンドの看板を持って前に進んでいる、ということです。

3ピース+サポートというフォーマットは、サウンド面でも見せ方の面でも、4人体制とはまた違った魅力を出せます。ボーカル兼ギターの川田羽撫子が、より楽曲の中心に立つかたちになり、バンドのアイデンティティが「川田羽撫子の歌世界」によりはっきりと寄ったことは、わたしの耳で聴いていてもはっきり分かります。

結成からまだ4年強の若いバンドで、メンバー編成の変化を抱えながら2026年のメジャーデビューに向かっているわけで、これは音楽人生のひとつの大きなターンです。同じような状況をくぐった先輩バンドの多くが、編成変化のあとに作品性をさらに研いでいったことを思うと、三四少女もここから一段ジャンプアップする可能性は十分にあります。

三四少女は閃光ライオット出場?十代白書準グランプリの実力

三四少女の名前が一気に広がるきっかけになったのが、2024年のコンテスト実績です。

まず、2024年3月25日に開催された十代白書2024の決勝大会で、三四少女は準グランプリを獲得しました。十代白書はライブハウス主催のコンテストで、関西〜関東の若手バンドが集まる登竜門のひとつです。ここで準グランプリを取った時点で、すでに彼女たちの楽曲は同世代のバンドのなかでも頭ひとつ抜けた評価を得ていました(出典:Wikipedia「三四少女」・2026年5月確認)。

続けて2024年8月、マイナビ 閃光ライオット2024の決勝出場9組に選出されています。閃光ライオットといえば、過去にWHITE ASH、KANA-BOON、ヤバイTシャツ屋さんなどを輩出してきた、若手バンドの登竜門中の登竜門。決勝の9枠に入っただけでも、業界での注目度は確実に一段上がりました。

最終的にグランプリは獲得できませんでしたが、決勝のステージに立ったこと自体が、レーベル・事務所からの注目を集めるには十分な実績です。実際、この閃光ライオット出場をひとつのきっかけに、メジャーレーベルからのオファーが本格化していった、とわたしは読んでいます。

コンテスト経由で名前を売っていく道筋は、いまの時代でも有効です。SNSバズだけに頼らず、ライブで勝ち上がって賞を取りに行く動き方は、楽曲とライブの両方の地力がないと成立しません。三四少女はその地力を持っているバンドだと、コンテスト実績が証明しています。

三四少女のワーナー入りは?メジャーデビューと1stワンマンの今

そして2026年1月17日、三四少女は1st ONEMAN LIVE「おまじないっ!」を開催し、その場でワーナーミュージック・ジャパンからのメジャーデビューを発表しました(出典:Warner Music Japan「三四少女」アーティストページ・2026年5月確認)。

1stワンマンのタイミングでメジャーデビューを発表する、というのは、バンドとレーベル双方の覚悟が見える流れです。地下のライブハウスからスタートして、コンテストで実績を残し、ワンマンを成立させて、ステージの上で「次の段階に進みます」と宣言する。あらゆる若手バンドが思い描く理想形のひとつを、三四少女は2026年初頭にきれいに踏みました。

わたしが記事を書きながら一番興味を持っているのは、ワーナー入りしたあとの三四少女が、いまの「関西の若手バンド」としての等身大感をどう保つか、という点です。メジャー入りして急に音が垢抜けすぎて、もともとのファン層が離れる、というのは過去のメジャーデビューバンドあるあるです。

ただ、川田羽撫子の歌い方とソングライティングを聞く限り、それを意図的に手放すタイプの作り手ではなさそうです。「ユートピア」「たのしいさんすう」「夏の思い出」の延長線で、もう一段研ぎ澄まされた楽曲がメジャーデビュー作で出てくるのではないかと、わたしは静かに期待しています。

わたしのような音楽ブロガーが、彼女たちの記事を書き続けることに意義があるのは、まさにこういう「メジャーデビュー直前のバンドの軌跡」を残せるからです。三四少女が将来武道館やアリーナクラスに到達した日、この記事をもう一度開いて、「2021年に大阪で結成され、2026年にワーナーからデビューした」と書いてある段落を笑いながら読み返す日が、たぶん来ます。

余談ですが、わたしは記事を書きながら三四少女の楽曲を全曲リピート再生してみました。リリース当時の自分の中学時代や高校時代をふと思い出すような歌詞ばかりで、気がつくと「あ、これ自分の話じゃん笑」とつぶやいてしまう瞬間が何回もありました。当時の感覚を引きずったまま大人になりかけている世代に、これだけきれいにフィットする楽曲はそう多くないです(出典:YouTube「ユートピア」コメント欄・2026年5月確認)。

また、川田羽撫子のインタビューを読んでいると、本人が大学時代の創作活動の延長線で楽曲を書いていることが伝わってきます(出典:JUNGLE.ne.jp 三四少女アーティスト紹介・2026年5月確認)。学生時代の手触りを20代前半の本人がリアルタイムで言葉にしている、というのが、三四少女の楽曲の核なのだとわたしは感じます。

わたしは音楽ブログ運営者としていろいろなバンドを記事にしてきましたが、三四少女ほど「書きながら自分の学生時代の記憶を呼び戻されたバンド」は最近珍しいです笑。いつかは大阪のライブハウスで彼女たちを生で見たい、と書きながら本気で思いました。

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